M&Aに係るトラブル(悪質)
悪質なM&Aが発生しているようです。
例えば、連帯保証がある借金がある会社の株式の売却のM&Aで、旧経営者の連帯保証を解除しないでM&Aか完了。
譲受後に買い手が旧経営者の連帯保証が残っているにもかかわらず会社を倒産させ、M&Aで売却した旧経営者が借金の返済の義務が残っているという悪質な行為です。
中小企業庁では、譲り渡し側の経営者保証を引受けることなく、譲り渡し側の現預金等の資産を移 行し、譲り渡し側の支払いに問題を生じさせ、倒産に至らせるといった行為を複数 回にわたって実施した不適切な譲り受け側の存在が指摘しています。 中小企業庁としては、令和 6 年 8 月 30 日に「中小 M&A ガイドライン(第3 版)」(以下「中小 M&A ガイドライン」という。)を公表し、経営者保証の扱いに 係る対応及び不適切な譲り受け側の排除のための対応等、仲介者・FA に求められ る対応について示し、遵守徹底を求めているところです。
売り手側は、売ってしまえば、お終りではないことを、肝に銘じなければなりません。
慎重な行動が必要です。