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ゆうこ起業する(小説風) | 税務・会計の専門家 藁総合会計事務所

第15話 確定申告は期限内に忘れずに

消費税増税の対応にてんやわんやし、あっという間に年末を迎えた。次は確定申告準備に追われることに...

消費税増税に伴い、経理対応に追われたゆうこ。
請求書作成のソフトウェアはアップデートしていたが、納期の日付など自分の入力ミスで消費税の計算を誤ることも・・・。確認をきちんとしなくてはと反省し、再度気を引き締めていた。

第14話 2019年消費税増税

仕事が着々と増え、ついに外国人雇用も考えてみている。そんな中、消費税増税が迫っていた。

人手不足の時代。ゆうこは日本人に限らず外国人はどうだろうと考えていた。そんな中、2019年10月から消費税10%に引き上げ。軽減税率制度が開始される。
「もうすぐ9月か。なんだかあっという間に夏が過ぎていってしまった。10月から消費税増税だ!最近テレビでも軽減税率対応レジの補助金のCMを見たし、そろそろ準備しないとな~。」
ゆうこは何を準備しないといけないかを調べ始めた。
「私の事業は軽減税率の対象になるものはないから請求書の税率は10%よね。請求書の書き方も変わるんだ。10%のみの場合は現在のままでもいいのね。そういえば契約日が9月だけど納品は10月以降の消費税は8%?10%?」
A.10%。納品日で消費税を決める。契約日が増税前の9月でも納品が10月以降なら消費税は10%。
「なるほど。これから10月納品の契約があるから気をつけないと。請求書作成のソフトウェアはアップデートしたから準備はオッケー。」

第13話 外国人雇用を考える

仕事が着々と増え、人手が不足してきたので求人をかけるがなかなか人が集まらない。日本人に限らず外国人雇用も考えてみよう

大きい案件が一段落ついたゆうこ。顧客からの紹介等もあり、仕事が着々と増えてきた。従業員を一人雇っているものの、それでも少々きつくなってきた。開業時の細々と仕事をしていた頃を思い出せばうれしい悲鳴である。
「もう一人、人を雇おうかなぁ」
さて、人を雇うならばどうしようか。今雇っている従業員は同業の知人から紹介してもらったのだが、開業して間もない個人事業の元で働いてくれる、条件に合う人材を見つけるのにはなかなか苦労した。
とりあえず知人への声がけと、ハローワークでの求人を活用することにしてみた。
そして一ヶ月後。求人の応募は全く来ない。知人をあたるも条件が合う人がおらず、唯一検討すると言ってくれた人がいたが、その後より良い条件の他社に採用が決まったからと断られてしまった。
通常業務と並行して人材探しにも労力を費やしていたがなかなか苦労は報われず、意気消沈するゆうこ。するとそれを見かねた現在ゆうこの元で働いてくれている唯一の従業員・橋本さんが息抜きに一緒に出かけようと誘ってくれた。橋本さんは気遣いのできる人で、仕事でもいろいろと細やかなフォローをしてくれていて、ずぼらなゆうこは大変助かっていた。

第12話 重要書類の紛失・盗難が発生したら

事務所を借り順調のゆうこにトラブル発生!

事務所を借り、心機一転。今日は大きな取引があり、何日も前から準備をしてきたゆうこは緊張気味。
「忘れ物の最終確認…よし、オッケー。行ってきます!」
従業員「いってらっしゃい」
夕方、事務所のドアが勢いよく開く。
ゆうこ「戻りました。取引成立!今日は打ち上げだ!」
従業員「おめでとうございます!」

行きつけの居酒屋で散々飲んだ後、終電間近に解散。
「今日はすごく良い日だった。頑張ってきてよかった。」
そんなことを思いながら最寄り駅から自宅まで歩いていたゆうこだったが、一瞬で顔が青ざめる。
「ない…鞄がない…落ち着けゆうこ。どうしてない…居酒屋で会計しました。電車に乗りました。鞄は…網棚に置きました。あああ!」
なんと電車に鞄を置き忘れてきてしまったゆうこ。中には今日取ってきた契約書、印鑑、通帳などが入っている。
まず鉄道会社に連絡したが、届けられていなかった。その後警察にも届け出た。震えが止まらないゆうこ。
最悪の事態を想像して一睡もできず迎えた朝。鉄道会社から連絡がきた。幸運なことに、鞄は届けられ中身も無事だった。

第11話 設備投資でお金を借りる

不動産屋で物件が見つかり借りることにしたが…

不動産屋で物件選びをしているゆうこ。悩んでいたとき条件の合う物件が見つかり即決した。物件の詳細情報は家賃20万(当月分+来月分40万)、敷金6か月(120万)、仲介手数料1か月(20万)、合計180万。
「お金が、、、ない、、、」
困ったゆうこ、そんなときは税理士に相談しよう。以前、先輩プログラマー鈴木に紹介してもらった税理士に相談することにした。
「事務所を借りようとしてまして、いい物件があったんですが、お金がないことに気がつきました。どうしましょう。」
「事務所借りるんだ。なんでですか?」
「人を雇うことにしたので、自宅より事務所を借りたほうがいいと思いました。」
「これから人件費も増えるわけか。事業は順調ですか?」
「はい。なんとか…もっと頑張らないといけないですが。」
「がんばってください。」
税理士に言われ改めて気合いを入れ頑張らないとと思った。
「まずどれくらい設備投資をするのか考えて。不動産資金の他にも内装工事とか事務所内の什器備品とか計算してみてください。」
ゆうこは帰るやいなや設備投資にかかる金額を計算し始め金額を税理士に伝え、日本政策金融公庫から融資を受けることにが決まった。

 

第10話 事務所借りる

個人事業主のゆうこは、周囲の人に相談しつつ年末調整も終わり、そろそろ事務所を借りる?

久しぶりの休日、気温も暖かくなり散歩をしていたゆうこ。
不動産屋の前を通り、そういえば自宅を職場にしていたけど、事務所を借りるのもいいな~と思った。
行動力があるゆうこは、すぐ不動産屋に入った。
店員「いらっしゃいませ。本日は、どのような物件をお探しですか?」
思いつきで行動したため、ゆうこはしどろもどろ。
「えっと、ちょっと、あのー事務所を借りたいと思いまして。」
店員「事務所用の賃貸ですね。業種、従業員さんは何人でしょうか?それと、場所はどこがいいとか、家賃はどのくらいなど希望はありますか?」
質問攻めで困るゆうこ
「えっと、特に考えず来てしまったんですが....」
店員「事務所だとおすすめは○○駅、××駅とかの周辺はいかがでしょう?ここら辺の賃料の相場は○○万円ぐらいで、、、」
店員さんが親切に説明をしてくれたが、何も考えていなかったため、全く頭に入らなかった。取りあえず考えます。と伝え不動産屋を出た。店員さんが教えてくれた物件資料など参考にし、物件探しを始めた。

 

第8話 雇用について

契約書を作り終え、仕事の依頼も徐々に増えてきて順調なゆうこだったが…

先輩プログラマーの鈴木に色々とアドバイスをもらいながら経営してきたゆうこ。
徐々に仕事も増えてきて忙しい日々のなか、体調を崩してしまう。ある日、鈴木から電話がかかってきた。
「仕事順調らしいけど体調崩したんだって?大丈夫?」
いつも気にかけてくれる優しい鈴木。
「はい、最近仕事の依頼も増えてきて嬉しいですが、休む暇もなく体調を崩してしまいました…」
「あんまり無理しちゃだめだよ。」
「気をつけます…。自分はもう手一杯で人がほしいと思ってきました。」
「人がほしいというのは、誰しもが1人で事業を始めた後に来る悩みよ。もう1人いれば、もっと仕事が受けることができるし売上が増えるかもしれない。でも、人を雇えば売上が少し増えれば良いというわけにはいかないわよ。」
「そうですよね。」
「最低でもその人に支払う給与分は稼いでもらわなければ、自分の手取金が減ってしまう。それに雇うことによって経費も増えるから、実際には給与分じゃ足りないんだけどね。それでも雇いたい?」
「なんだかいろんな出費が増えるんですね…。でも今後のことも考えると雇いたいと思います。」

第7話 契約書の作成と注意点

資金計画・経営計画は立てたものの、実際の経営はなかなか順調にはいかず…

開業早々に知人からの紹介で仕事をもらい、納品を終えて請求書を出していたゆうこ。
会社員時代とちがい、毎月決まった収入があるわけではないため、会社を退職してからこれまでの期間、貯金を切り崩して生活していた。
ようやく収入が入るのを楽しみにしていたのだが、なかなか入金がされない。
「請求してから1ヶ月以上経つのに、まだかなぁ」
通帳を見ながら不満を漏らすゆうこ。
「鈴木さんは普段、請求してからどれくらいで入金されているのかな」
ゆうこはフリーランスの先輩プログラマの鈴木に聞いてみることにした。

第6話 経営計画書

会社を退職した個人事業主として開業をするにいたったプログラマーのゆうこ。資金計画について自分で考えてみたが…

「開業したばかりだけど、その後調子はどう?」
先輩プログラマーの鈴木が、ゆうこの自宅であり事務所としている部屋へやって来た。
以前開業前に鈴木に相談にのってもらったときには鈴木の家にお邪魔したが、今日は鈴木がゆうこの家へとやって来た。今日は旦那が休みで子どもの世話を任せているとのことだった。子持ちの主婦でありながら、在宅プログラマーとしての仕事もしっかりこなしている鈴木の家庭内権力は強い。
「いや~慣れないことばかりですが、なんとかやっているところです」
ちょっとした事務作業一つとっても、慣れない作業を自分で調べながらやっていくのは一苦労であるのを実感していた頃であった。
「まぁ初めはいろいろと大変だと思うけど、何かあったら話ならいつでも聞くから」
そう言ってくれる姉御肌の鈴木に、これからもお世話になります!とゆうこは拝むのであった。

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